うなぎを1年ぶりに食べる

 食べ物の話。今日久しぶりにうなぎを食べた。口の中でうなぎがとろけていくよう…実は、母親の三回忌の法要でそのあとの食事だ。なぜこんなことを書くかというと、昔はうなぎはもっと安くうな重を食べることができたのに、今はめちゃくちゃ高く一匹入って4200円もするものだからめったなことでは食べないからだ。高いから食べないわけではない(高くても好きだったら食べるだろう)が、前回うなぎを食べたのは一周忌の昨年の今日だった。そのときもお腹が膨れてしまうくらいであったが、今日もそうだ。まるごと一匹入っているものだから、同じく腹が膨れて大満足。まあ、時々食べるから美味しく感じるのであって、これが一ヶ月の一度、いや一週間に一度も食べていたらそれほどでもなくなってしまうだろう。

 なにが言いたいかというと、値段が高くてあまりにも美味しいと思うものは頻繁に食べるものではないなあ、ということ。たまに食べるので美味しく感じるし、あとになってもその味が残る。いやこれは私だけかもしれないが…。美味なものに食べ慣れてしまうとありがたみもなくなってくるような気がするがどうだろうか。考えてみれば毎日食べている白米だって同じではないかなあ。江戸時代のお百姓さんは、せっかく収穫したお米の多くを年貢として取り上げられ、毎日お米を食べていたわけではなかった。ひえやあわ、麦ななどを混ぜたりして食べたことが多かったという。ましてや肉類は皆無と言ってよかっただろう。一方、現代は毎日お米が食べられて肉や魚も毎日ののように食べられる。なんとぜいたくな食生活だろうか。ましてや現代の食べ物の多くはお米はともかく多くのものが外国産で輸入して食べたい物を食べている。おかげで長生きもできるようになったかもしれないけどね。でも、まあここいらでちょっとは欲を抑えて、江戸時代の農民とはいかなくても少し粗食にして食べ物のありがたさを味わいつつ、たまに美味しいと思うものを食べた方がかえってより健康にも良いかも?飽食の現代にはなかなか難しいけどもね?それにしてもうなぎは美味しかったなあ!今度うなぎを食べるのは7回忌になるかな?

最近流行っているメニューの撮影(もう経験できないかもしれないお正月の山小屋の朝食)うなぎではありません。